2011年3月31日にGoogle+1がリリースされ、僕が予想している「SEOの今後」がそこまで未来の話しでも無く、現実的なものになってきたとなって来たと感じています。将来のアルゴリズムは被リンクだけではなく、人が評価するようになるのではと。
「このような最先端技術(カメラ向けるとその人の情報が表示されるアプリを開発しているGoogle。」という視野(すごい技術を持つ会社)で読んで頂ければと思います。
ソーシャルメディアを代表するTwitterやFacebookからのリンクがSEOにとってプラスに作用する事は、この記事をご覧の方なら周知の事だと思いますが、Googleがリンクやコンテンツの質を数学的に分析し評価をするだけのロジックから、リアルな人の評価をアルゴリズムに取り入れる方向へと動き出した大きな一歩だと言えます。
Googleも検索アルゴリズムにユーザー評価を取り入れる考えに積極的である事がGoogle+1のリリースの裏付けになっていると考えられますが、僕は、このGoogle+1が既存のアルゴリズムへ追加されるのでは無く、次なるステップへの幕開けに過ぎないと考えています。
なぜならば、ソーシャルメディアのユーザー評価をアルゴリズムに取り込むだけでは、大幅にSERPsの精度向上には繋がらないからです。
SERPs精度向上につながらない理由
- SEO操作が容易
- 特定ユーザー間での話題が他のユーザーにとって有益だとは言えない
- クチコミサービスなどの評価は人為的に作成出来る為、信憑性にかける
その様なわけで、ソーシャルメディアを活用した検索アルゴリズムの改良は、次のステップへの一歩なのだと思うわけです。
これからのリンク評価
今までも、これから先も[リンク元との関連性]、[リンク元のドメイン&ページオーソリティ]、[被リンクの増加率]、[被リンク元のカテゴリ(ブログor一般サイトorSNS)]などの基本的な要素は大きく変わる事は無いでしょう。
ですが、これらの評価ロジックのみでは自作自演によるSEOは永遠に無くなる事はありません。もちろん、ソーシャルメディア要素を取り入れても同じです。
資本の大きいSEO会社であれば、多くのソーシャルメディアに複数のIDを保有し、クライアントのサイトへリンクを行い、その手法がGoogleのペナルティに引っかからない様、時間とリンク数の関係を考慮するでしょう。
また、サテライトサイトでは、SOHOのライターが格安で書いたオリジナルのテキストコンテンツが並び、人間が見てもGoogleが見てもSEO目的のサテライトだとは見分けが付かなくなります。
外部リンクの施策としては、現時点で高い効果を得られるのは事実ですが、ようは、これらの手法によって上位表示されたサイトが検索ユーザーにとって有益なのか?が問題です。
Googleが見過ごすはずもありません。
今後の評価基準を勝手に予測してみました
今後アルゴリムが発展していっても元となるアルゴリズム(プラススコア)は現状のものが精度を上げていく程度にとどまると仮定し、プラスの要素として次の評価が加わると予想しています。(特許には記載されているが、これまでに発動している挙動はない。)
【1,リンク元サイトからのトラフィックを計測。】
|- リンク元サイト自体、リンク経由でのトラフィックが一定数無ければ無効化。
↓
【2,トラフィックが起こったリンクのアンカーテキストを計測】
|-リンク先サイトで、滞在時間またはPVを計測し、一定数無ければ無効化
↓
【3,上記をクリアーし、上位表示されたサイトの検索キーワードによる滞在時間およびPV計測】
|-一定数の数値が出ないサイトはマイナス評価
この『リンクトラフィックフィルタ』(勝手に命名)が実装される事で、「被リンクが増加しました→順位上がりました」では無く、「被リンク増加 → トラフィック増加た → 滞在時間が一定以上 → 順位上昇」になりますので、Googleが目指す優良サイトの上位表示が実現出来るのでは無いかと。
既に、このような要素は存在している(特許取得済みなので)為、複数のサイトにおいて検証を行いましたが、ある程度の順位変動は起こるものの、通常の変動範囲を超える事が無かった為、「現段階では存在しないもしくは、評価値が小さい」と自分なりに結論づけています。
今後、この(仮名:リンクトラフィックフィルタ)アルゴリズム要素が加わる事で、1リンク当たりの評価が正しく行われ、意味の無いサテライトサイトからの大量リンクも完全に無効化される日が近いのではないでしょうか。
みなさんはどう思われますか?