ホームページはこだわりたい、集客につながるホームページを作りたい、こんな思いでホームページを作られる人は多いと思います。
個人的にも、強い思いを持ってホームページを作ってもらえたら嬉しい限りです。ですが、「依頼しよう!」と考えたとき、依頼先のホームページ会社の数に驚くと思います。
あなたは、感覚的に、制作会社を選びますか?それとも、検索でヒットした上位にお願いしますか?
実は、この制作会社選びが、あなたが求めている、ホームページを作る上で、大事なことだと知らずに進められる方がほとんどです。
今回の記事では、制作会社の中でも、大手企業、中小企業と何が違うのか?依頼先の会社規模に合わせた、依頼するメリット、デメリットを紹介します。
この記事を読み終わった頃、これから依頼する制作会社が定まっていることでしょう。
ホームページ制作会社の大小とは
現在、東京近郊だけでも、大小関わらず、ホームページ制作会社は2000社を超える会社があります。
溢れかえっている制作会社の中から、あなたに合う制作会社を選ぶのは、時間がかかります。どこに相談や問い合わせをしたらいいか分からない状態です。
そのため、感覚的に会社選びをする人が多いです。
先にお伝えします。その感覚的な判断が、いずれ後悔することになります。
「失敗してしまった」「トラブルになってしまった」と・・・
知っときべき、制作会社の大きな違い
ホームページ制作会社に問わず、ウェブ業界では、1人、2人でやっている少人数規模の会社もあれば、100名以上で全国展開している会社もあります。
同じホームーページを依頼するにしても、1人で経営している会社、100人規模の会社、どちらも同じではないか?その考えは、実は、間違っています。
大手制作会社と中小企業として大きな違いは「各分野/各フェーズにおける専門家がいるか」になります。
大手制作会社
大手制作会社の場合、それぞれ異なる役割を持った複数人でチームを作り、依頼者の案件に対応します。
制作管理をするプロデューサーは、案件全体の進捗管理をし、専門担当へ指示を出す役割を担っています。
そして、ディレクターは、依頼者への窓口を担当し、サイトのデザインやレイアウト、制作コンテンツを提案します。デザイナーが、サイトデザインを担当し、仕上がった段階で、コーダーがホームページの構成、コーディングを行います。
このコーダーが、コーディング作業をすることで、ホームページは、各コンテンツの階層ページに飛べるのです。また、バックエンジニアやライターが在籍している場合があります。バックエンジニアやライターは、メールフォームや、コンテンツのライティングなどホームページの裏側を担当します。
このようにホームページ制作をする際、大規模案件は上記のようなチーム編成で動きます。
体制面を中心に話しましたが、体制面以外にも「対応可能範囲の違い」「制作コスト面」「制作納期」などが中小企業と違います。
中小企業
中小企業は、大手制作会社と違って、在籍するメンバーやリソースが大手制作会社に比べると対応出来る範囲が限定されます。
動的プログラムのカスタマイズやデータベース、サイト構築は、規模の大きい会社が対応できたりしますが、中小の制作会社は、専門の別会社に発注するケースがあります。こういった面で、社内で完結した方がスムーズに制作が進行しやすくなります。
複数の会社で、1つのポームページを作成すると、制作コストや納期に影響してしまいます。その中でも、中小企業ならではの仕組みがあり、担当者1人で打ち合わせから納期までをしている会社があることも事実です。
作業工程については、制作会社を選定する際に、確認したほうがいいでしょう。ここまでの話では、大手制作会社に任せた方がいいのではと思う人もいるかもしれません。
しかし、大手制作会社の場合、社内で、できることが多いことが強みですが、その分、制作コストや臨機応変な対応が弱いデメリットもあります。
それなりの人数を抱え、運営するので、必然的に、制作費用は高額になります。
制作会社のタイプについて
ホームページ制作会社には、ホームページ制作以外を本業にしている会社と、ホームページ制作を本業にしている会社があります。
ホームページ制作会社にはいくつかのタイプがあることを把握しとくと、依頼先を決める際に参考になると思います。ホームページ制作をしている会社というのは、広告代理店やコンサルティング会社としてホームページ制作を受注しているようなケースをいいます。
本業がWEB制作だから良いというわけではありませんし、小さな会社が駄目というわけでもありません。各社それぞれの個性があり、得意としている分野があります。しっかり、会社について調べることをオススメします。
制作以外に本業をしている会社
制作以外を本業にしている会社を、紹介したいと思います。
- システム系
- 印刷系
- 映像系など
システム系の会社
システム系の会社の場合、元々、ソフトウェアやデータベース、ネットワークなどの会社があります。
大手企業だと富士通など有名ですが、中小企業でもたくさん見受けられます。主に、システム開発が軸になっており、システム連動や、ホームページ制作をトータルで制作しています。
ECショップや決済が絡むシステム基盤との連携でホームページを考えている場合は、こういった開発会社に問い合わせると良いでしょう。
印刷系の会社
印刷系の会社の場合、デザイナーやクリエイターが多く在籍しています。雑誌や、会社案内、製品パンフレットの印刷物を扱う会社です。
ホームページ制作が出始めの頃は、デザイナーやクリエイターがデザイン能力を活かし、企業から印刷物を受注していましたが、近年、会社案内のパンフレットとは違い、多くの企業は、ホームページから利益を上げることを求めるようになりました。
時代の流れと共に、依頼者側の要望に変化が見られ、ホームページ制作の依頼にも対応するようになった背景があります。
印刷系の会社へのホームページ制作依頼は、印刷物のデザイナーとは別にホームページ専任のデザイナーがいるかは確認しましょう。
紙とWEBのデザインは全く異なるためです。
さらに、デザインだけでなく、SEOやユーザビリティといったウェブ特有の対策に対応しているのか見極めが大切になります。
映像系の会社
これまでのホームページ制作では、テキストや静止画が中心だしたが、最近では、視覚的、インパクトを与えるようなホームページが増えています。
近年、動画を活用した形式のホームページがいっそう増えており、動画を使ったリッチコンテンツが頻繁に見られるようになりました。映像系の会社は、これまで、CM制作などを手がけてきた背景があります。
当然のことながら、ユーザビリティやSEOを意識したホームページよりも、テレビCMと連動した、キャンペーンサイト制作を得意としています。
本業がホームページ制作の会社
ホームページ制作のみを本業にしている制作会社は、社歴が長いのが特徴です。
ホームページ制作の業界は、他の業界と比べ、入障壁が低いため、それなりにウェブ知識や、ちょっとしたデザイン能力があるだけで、起業できてしまうのが特徴です。もちろんのこと、しっかりしたノウハウを有している会社があるのも事実です。参入しやすい点が今の制作会社の数を表しています。
表面的な、制作会社の動向が分かったところで、会社選びに必要な情報を踏み込んで、見ていきましょう。
制作会社がやること・やらないこと
もちろんのこと、やることは、ホームページ制作ですが、お見積の内訳に、チェックするべきポイントがあります。
制作を依頼された経験者の多くが、このポイントで、納品後トラブルになったりしています。チェックしなければいけない内訳の項目は、管理費になります。
実は、この管理費が含まれている場合と、含まれていない場合があります。制作会社次第になりますが、ホームページの更新や修正など公開してからの運用面でやること・やらないことが多い印象です。
必ず、見積時に、含まれているもの、含まれていないものを確認してください。
また、ドメインやサーバー代は、別途、依頼者側で手配しなければいけない制作会社もあります。そのため、制作会社によって見積の内訳は変わります。
相談したら、オプションとして見積に組み込まれることも多々ありますので注意してください。
ホームページ制作は、ホームページを公開するまでがゴールではありません。大事なのは、ホームページを公開してからです。
お金を出してホームページを制作したのに、誰も、ホームページを見なければ、作った意味がありません。
ホームページ制作を検討するのであれば、制作費だけではなく、その後の運用やプロモーションをどの様に行うのかも考えておくのがよいでしょう。
制作後を考えて置かないと作って終わりのホームページになってしまいます。
制作会社の選び方
ポイント1:会社の規模
ホームページ制作会社は、大規模な会社から一人で運営している会社までさまざまです。
大規模な制作会社になると、多くの予算が必要となります。
なぜなら、大手の制作会社はコンペなどで案件を獲得するのが受注方法の要で、コンペとなると受注するまでに多くの工数が必要です。
そして、コンペに出たからと行って受注できるかは不明。その分が制作費用に乗っかってくるのが一般的なのです。
また当たり前ですが、会社が大きければ大きいほど、会社を維持していくためにも、ある程度、予算の大きなプロジェクトを効率良く進めていかなくてはなりません。大きな会社が非効率なプロジェクトを受けないのも当然です。
また、予算以外にもう1つ理由があります。それは、ネームバリューのあるクライアント名がポートフォリオ(制作会社の実績リスト)にあると、信頼のおけるホームページ制作会社であるということになって、次の大きな仕事へ繋がっていきます。
自分の会社が中小企業の場合は、あまり大規模なホームページ制作会社に声をかけるよりも、社員数5~30人程度の会社の方が親身になって相談に乗ってくれるでしょう。
どの程度の実績があるか、個人事業主であってもチームを組んでプロジェクトを進めてもらう事が可能か。自社の要求を満たしたホームページ制作を望めるのか、最初に確認しておきたい項目になります。
ポイント2:実績
ホームページ制作業界は、歴史が浅く、会社名だけで、実績のあるブランドだとすぐに認識できるような会社はほとんどありません。
ホームページ制作会社は、その規模の大小に関わらず、実績を積み挙げ、会社の信頼を築きあげていこうとしています。そのため、どのような案件に携わってきたのかという制作実績は会社の信頼と直結しています。
また、自社と類似した商品やサービスサイトの制作事例がある場合は、業界についての知識も最低限持っている可能性があるので、話が通じやすいといったメリットもあります。
実績として紹介されているホームページは、そのホームページ制作会社の特徴をよく表しています。それをみれば、その制作会社が、どのようなデザインを得意としているか、ECショップに強いのか、それとも動画を使った動きのある演出が得意なのかなど、得意な分野も判断できます。
必ず、制作会社を決める際は制作実績を聞いてみましょう。
ポイント3:制作ポリシー
ホームページ制作会社を選ぶためには、そのホームページ制作会社が、ホームページを完成させるまでに、どのような制作フロー、つまり仕事の流れを取っているかが重要なことになります。
仕事の流れとは、実はそのホームページ制作会社がどのような考え方で、ホームページをプロデュースしているのか、という制作ポリシーに繋がっています。ホームページ制作会社の仕事の流れは、その制作会社の基本的な考え方を表しています。
そのため、ホームページ制作会社の仕事の流れを知ることによって、その制作会社のコンセプトや方針がわかり、自社のホームページ制作を依頼しても良いか、判断する基準の1つとなります。
ほとんどのホームページ制作会社のホームページには、仕事の流れが記載されています。もし、記載されていない場合は、直接電話などで問い合わせてみてください。ホームページを制作する際も、ホームページ制作会社のポリシーや方針に納得のいくところを選ぶことで、優良なホームページを制作することができます。
ポイント4:見積
ホームページ制作会社選定にあたって、見積金額はもっとも分かりやすい選択基準のひとつです。
いくつかの候補に絞った後に、いわゆる「合い見積」を取る企業が多いかと思います。
しかし、この「合い見積」、依頼するのは大事ですが、その際非常に大切なことがあります。
それは、「同じ条件で見積依頼をすること」です。
当たり前ですが、実はこれが結構難しいです。
ホームページの見積り金額は、次のような前提条件によって金額がだいぶ変わってきます。
- どのくらいの訪問者を見込んでいるのか(つまりどの程度のサーバ設備が必要なのか)
- 文章や画像を自社が渡すのか、それとも原稿も写真撮影も制作会社に任せるのか
- 企画段階から制作会社の知恵を借りるのか、それともやりたいことは全て指示するのか
- どのようなコンテンツや機能が必要か
上記の項目1つで、見積金額が変わるため、「合見積」を取ったとしても、すべて同じ、内訳で出てくるとは限らないです。
そのため、同じ条件で見積比較が難しいのです。
ポイント5:担当者
ホームページ制作会社を選ぶ最も重要なポイントは、実はホームページ制作会社と自社の窓口になる制作側の担当者だと言っても過言ではありません。
ホームページを立ち上げることは、想像している以上にエネルギーが必要です。
長い時間の付き合いになり、1つのホームページが立ち上がるまでのコミュニケーションの時間は相当なものです。
メールで100回以上のやりとりに加え週に一度の進捗会議
という事も普通です。それだけ担当者同士で蜜にコミュニケーションをとらなければ納得のいく納品物にはならないでしょう。
ですから、制作会社の担当と意思疎通がしやすいか、信頼できるかどうか、自社のためにどのくらい動いてくれそうか、ということはとても大事な要素となります。
つまり、ホームページ制作会社の担当者が、
- どのくらいの経験を持っているのか
- どのくらい熱意のある人なのか
- 自分と馬が合いそうか
ということがとても大切なポイントになります。
いくらインターネットでのコミュニケーションがメインになって来ているとはいっても、最後は人間同士です。
制作会社は、ホームページ制作を依頼する会社の下請けではなく、パートナーとして考えると、そのことがより理解していただけるのではないでしょうか。制作会社を選ぶのに、さまざまなポイントがあることを知ってもらえたと思います。
その他、確認してもらいたいことがありますので、追記します。
先程、担当者のポイントを話しましたが、担当者と直接会うことをオススメします。実際会ってみて、新しく発見することがあると思います。電話の声だけで、ホームページをお願いするのは間違っているような気がします。
担当者との密なコミュニケーションがあって、形が出来上がるのが、ホームページだからです。
次に、ホームページ公開後の運用について、何回か説明しましたが、改めて、お話します。新しくホームページを作られた場合、今だけを考えるのではなく、先を見据えて構成を考えましょう。
大手の制作会社と中小企業どちらが頼みやすいか
大手制作会社と、中小企業について、説明してきましたが、実際どちらが頼みやすいのでしょうか。
大手制作会社は、仕事をこなす人材を内製化し、プランニングを始め、デザイン、コーディングと自社で一貫してこなしてくれます。一方で、中小企業では、「制作からサポートまでのきめ細かな対応体制」が売りになります。コアコンピタンスを前面に出しているところが特徴です。
潤沢な予算があり、オリジナリティのあるウェブサイトと作りたいのであれば、大手制作会社に依頼を考えてもいいでしょう。
逆に、やりたいことが、決まっていて、規模の大きさは気にせず、業界に特化した制作会社と相談して進めたい場合は、大手よりも中小企業をオススメします。
その上で、予算やあなたがやりたい目的に合わせて、複数の制作会社の見積を取って検討するべきだと思います。
最後に、依頼する制作会社のウェブサイトが充実しているかも確認をしてください。
先程、お伝えした実績(ポイント)に関連してきますが、制作会社のホームページには、実績についての情報が載っています。問い合わせをする前に一度細かく閲覧してください。(載っていない制作会社は注意しましょう)
大手の制作会社に依頼するメリット・デメリット
大手の制作会社と中小企業の比較はいかがでしたでしょうか?
まだまだ踏み込んだ話が出来ていないところもあります。それは具体的な、依頼後のメリット、デメリットになります。
ある程度、どちらに依頼したいかイメージが湧いてきたと思いますが、もう一度気持ちを落ち着かせてフラットに比べていきましょう。
メリット
- プロフェッショナルがそろっている
- 豊富な実績がある
- 信頼と安心感がある
まず、メリットは、大手企業ならではの信頼と安心感です。
豊富な実績をはじめ、人員が揃っているので、最新のトレンドに合わせた技術も知っています。各部署に、プロフェッショナルがいることもメリットの1つになります。
ノウハウがあるためウェブサイト作成だけでなく運用(納品後のサーバー管理や広告運用など)面まで任せられます。
チームとして案件を管理しているので、担当者が離職した場合にもプロジェクトの遅延になりにくいでしょう。
デメリット
デメリットとして考えられることは下記3つです。
- 価格が高い
- 仕様や要件が多い可能性がある
- 臨機応変な対応が難しい
大規模なウェブ制作を手がけているので、料金は割高です。会社的にも、低予算の案件よりも、大型プロジェクトのような潤沢予算の案件に時間を割きます。
その他、大きい組織になるので、当初決めた仕様変更を対応してもらいにくいなど、臨機応変さに欠けてしまうのは、大手企業ならではだと思います。
中小企業に依頼するメリット・デメリット
メリット
- メリットは価格が安い
- 臨機応変な対応をしてくれる
費用は、大手制作会社より低予算での発注が可能です。
臨機応変な対応もしてもらえます。
実績を確認して、成功事例やデザインのテイストが合いそうであれば、詳しく話しを聞いてみて良いと思います。
デメリット
- 繁忙期は制作期間が長くなる
- 担当によって品質に差がある
中小企業の場合、リソースに限りがあるため、繁忙期は、制作期間が長くなったり、案件自体を受けてもらえなくなる事があります。
ベンチャーの場合、体制が整っていない会社があります。そのため、納品物にブレがあり、品質は担当者によって差が出るかもしれません。
大手のWEB制作会社一覧(埼玉・群馬・東京)
最後に、1都2県になりますが、大手のWEB制作会社をまとめてみましたので紹介したいと思います。
4-1.埼玉県
まとめ
制作会社には、大手制作会社、中小企業、フリーランスと、さまざまな会社規模の会社が存在しています。依頼すべき、規模の大きさに合わせて、できること、できないことがあります。得意な分野、不得意な分野もあります。
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