日本にも遂にパンダアップデートの波が襲ってきました。今回のアルゴリズムアップデートで上昇したサイトと下降したサイトの特徴を広告要素に絞って調査した結果をまとめます。
パンダアップデートによって、順位低下につながったサイトの特徴として、多くのブログで言われている内容。
- 薄いコンテンツで生成されたサイト
- 質の低い被リンクを大量に獲得しているサイト
- 広告(アフィリエイトコード)や発リンクが多いサイト
コンテンツ量やリンク質はSEOに関係する方であればある程度予想出来ますし、これまでも様々なSEO情報サイトで取り上げられています。ですが、最後の“広告”はどうでしょうか。有料リンクを行っているサイトのペナルティであれば分かりやすいものの、“広告”とひとくくりになってしまうと、若干曖昧な気がします。
サイトの特定場所に設置している画像が広告とみなされるのか?テキストリンクは自然リンクとして扱われる?
など、アルゴリズムでどこまでを判別しているかが気になります。
アフィリエイトであれば、コードが発行されるので、コードを広告として判断する為のシグナルとしてスコアリングが行われている可能性が高いとも考えられます。
しかし、特定のコードが発行されない広告(リファラーURLが付かないような広告)は大丈夫なのでしょうか。
Googleは広告イメージをコントラストで判断
検索エンジンの特許に詳しいビル・スロースキはMicrosoft社が取得している特許:20110058734を用いて、Googleのスコアリングが次のようになっているのではないかと推測をしています。
Microsoft社が取得した特許だがGoogleも近い技術をもって広告の判断を行っていると推測出来る。
- 画像のアスペクト比によるフィルタリング
- 画像のサイズ
- 画像の色数
- 画像で灰色の領域の割合
- 画像が高コントラストかどうか
元記事:How a Search Engine Might be able to Tell Whether an Image is an Advertisement
- ほとんどの画像広告の場合一定の効果を出す為にサイズがある程度決まっている為、一つのシグナルとして使用している。
- 広告イメージには、グレーの背景が使われる頻度が多い為、シグナルとして利用する価値がある。
- ほとんどの広告が、広告提供者のウェブサイトとカラーが似ている為、リンク先のイメージとのコントラストを比較する事がシグナルとして利用出来る。
今回のビル・スロースキによる推測はあくまで、マイクロソフト社が取得している特許を元に、Googleでも使われているのではないか?と考えている内容ですが、個人的にはありえる事だと感じています。
しかし、実際に順位が低下したサイトを観察してみると、『薄いコンテンツで生成されたサイト』『質の低い被リンクを大量に獲得しているサイト』のいずれかにも該当しているサイトが対象になっており、広告によるシグナル単体では発動していないものと推測出来ます。
やはり、コンテンツ質を考えるならば広告の表示数をある程度制限し、ユーザビリティを向上させなければならないといった所でしょうか。