グーグルマイビジネスを上位表示しようとしている方、これから取り組む方はネットで情報を調べたご経験があると思います。
ネット検索すると出てくる情報は「上位表示するポイント」や「対策するコツ」の見出しで「関連性」「距離」「知名度」の3つのポイントを書かれている記事が多いのではないでしょうか?
この3つはGoogleが公表している内容になります。
一方で、対策したいけど具体的に何をすればいいか分からないという方もいると思います。
記事では、ポイント○つと書かれていることが多いですが、書かれていることだけやるのと、具体的に理解してから対策に取り組むのでは、作業スピードや対策途中での判断に違いが生まれます。
ここでは、上位表示するための入口となる「アルゴリズムについて」ブレイクダウンして書いた記事になります。
アルゴリズムとは
アルゴリズムという用語を聞いたことがありますか?あまりWEBと関わりがない方はイメージがつかない言葉だと思います。
この後説明するグーグルマイビジネスの上位表示に必要となる知識なので、しっかり覚えていきましょう。
アルゴリズムとは掲載順位を決めるために問題を解決するための手順や計算方法を言います。
例えば、あなたがサッカーの試合で味方からボールを受け「取られるな!!」と味方から声をかけられたとします。
このような状況は「相手に取られてはいけない」という問題を解決する必要があります。
解決するための方法として下記のようなことが考えられます。
- 相手から離れてボールをキープする
- ドリブルで相手を抜く
- 味方にパスをする
などの選択肢が考えつきます。
このそれぞれの「相手にボールを取られない」という問題を解決するための方法をアルゴリズムといいます。
アルゴリズムとは問題を解決するための方法や手順のこと。問題解決の手続きを一般化するもので、プログラミングを作成する基礎となる。
引用:https://kotobank.jp/word/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B4%E3%83%AA%E3%82%BA%E3%83%A0-532
視点を変えて実際の検索画面で説明すると、お客様はGoogleで検索するとき「エリア+業種」で検索します。検索結果は皆さんが検索された場所によって表示結果が変わります。
極端に言うと、お客様が「埼玉のお店」を検索した場所が、埼玉と都内で検索結果が変わるということです。
お客様が検索している内容や関連性、サイト自体の更新頻度、サイトの信用度など複数の仕組みで、Googleが分析を行って一番ベストな検索結果を表示しているのです。
このGoogleが分析して表示するまでのロジック(方法・手順)をアルゴリズムといいます。
Googleのアルゴリズムは定期的にアップデートしている
Googleのアルゴリズムは定期的にアップデートされています。
アップデートとは、システムや情報を最新のものにすることを言いますが、
Googleは、毎日ユーザーが検索を行ってどんな行動を起こしたのかをデータとして蓄積しており、その蓄積されたデータを元に毎回検索結果を6ヶ月に1回や1年に1回などの頻度で大型のアップデートをしています。
大型のアップデートを行うことで、大きく検索結果を変えてユーザーにとってベストなコンテンツを表示させるようにしているのです。
Googleが公開しているMEOのアルゴリズムは?
アルゴリズムとはどういうことを言うのか分かりましたでしょうか?
それでは、今回の目的のMEOのアルゴリズムについて説明していきたいと思います。冒頭でお伝えしましたがMEOで公表しているアルゴリズムのポイントは下記の3つになります。
- 関連性
- 距離
- 知名度
MEOはこの3つの情報を複雑に組み合わせて順位を決めておりGoogleのアルゴリズムが自動的に表示させる店舗を決めています。
MEOのアルゴリズムで得られる3つのメリット
MEOのアルゴリズムを知ることで得られるメリットは、
- Googleが何を重要視しているか分かる
- お店を上位に表示させることができる
- MEOで見込み顧客を来店につなげることができる
の3つです。
Googleが何を重要視しているか分かる
MEOのアルゴリズムを知ることで、Googleが重要視している情報が何かを分かるメリットがあります。
MEOのことやGoogleのことを何も知らないと上位表示させるには何をしたらいいか分からないと思います。何をGoogleが評価しているのかわかれば、上位表示させることも難しくありません。
Googleにとって一番大事にしていることはユーザーファーストであること。
MEOのアルゴリズムはお客様にとってベストなコンテンツを届けることをおこなっています。
お店を上位に表示させることができる
MEOはあなたの店舗を上位に表示させることができるメリットがあります。
Googleのアルゴリズムが知名度をとにかく重視しているのであれば「知名度」をあげる施策が必要です。一方でアルゴリズムが更新頻度を重視しているのであれば「更新頻度」をあげる施策が必要になります。
アルゴリズムを理解することは、対策をするにあたって新たな施策を考えることができるのでMEOの上位表示が可能になってきます。
MEOで見込み顧客を来店につなげることができる
3つ目のメリットは、上位に表示されたら見込みのお客様を来店につなげることができます。
MEOで一番大事なのが来店につなげることです。MEOはお客様を集客するツールとして注目されていますが、来店につなげることができなければ取り組んでいる意味がありません。
MEOで上位表示するということは「お店を知らなかった方」「お店を探している」方への認知度が上がるだけでなく来店につなげることができる最大のメリットになります。
MEOのローカルアルゴリズムについて
では、Googleが公表している3つのローカルアルゴリズムについて紹介したいと思います。これから紹介するローカルアルゴリズムの項目は、SEOツールを提供している海外のBrightlocal社の著者カイルの記事を参考にさせて頂きました。
関連性
関連性は、Googleのローカルアルゴリズムの対策で重要な要素になります。
いかにしてお店のグーグルマイビジネスをGoogleの検索エンジンに関連性があると認識させていくかは、潜在的なお客様が検索するキーワードをターゲットにしているか確認する必要があります。
ローカルリストシグナル
お店のすべてのNAP(名前、住所、電話番号)を適切に記入にする必要があります。
1.ローカルカテゴリの選択
ローカルランキングで最も重要な要素の1つが、リスティングに関連するカテゴリを選択することです。
このカテゴリは基本的にビジネスに関連付けられるタグになります。
例:「美容室」「ベッドショップ」「ビアガーデン」「自転車店」などです。
2.ビジネスの説明を追加する
ビジネスの説明文の追加をすることで、お客様は何のお店なのか(検索エンジン)を正確に知ることができます。
この紹介文では、サービスの売り込みをするような文ではあってはいけません。お客様(および検索エンジン)のニーズまたは意図と一致しているかどうかを判断するために必要な情報になります。
ページ上の信号
特定のキーワードに合わせてWebページを最適化することで関連性を高められGoolgeのローカルアルゴリズムに評価される可能性が高まります。
競合他社のリサーチをするよりも、特定の検索クエリまたはキーワードに対して検索エンジンが好むものを決定することを推奨されています。
1.コンテンツ
Googleは 、関連性のあるコンテンツに焦点を当てたコアアルゴリズムアップデートを2018年に公開しました。つまり、コンテンツの長さや品質が必ずしも重要ではありません。
実際に重要なのは、コンテンツがお客様の検索クエリに関連している場合に限定されます。キーワードやトピックとの関連性が高いWebページには、ランキングの増加が見られた情報もあります。
検索エンジンは、お客様が検索されたクエリとコンテンツの意図が一致しているかを確認しています。コンテンツを書くときに関連性を高めるための2つのポイントがありますので紹介します。
・LSIキーワード:意味的に相互に関連するキーワードを含めることで、ターゲットのキーワードまたはクエリとの関連性が高まります。検索エンジンは非常にスマートです。それらは、キーワードと報酬ページとの間の関係を適切に描くことができます。ヒント:Googleの検索予測機能またはこのようなツールを使用してください。
・ロングテールキーワード:これらのキーワードはLSIキーワードとは異なりますが、関連性も追加されます。これらのキーワードは長くなりますが、コンバージョン率は高くなる傾向があります。これは、通常、より具体的で説明的であるためです。ロングテールキーワードは、コンテンツにコンテキストを追加するのに役立ちます。これにより、検索エンジンは、ページがユーザーの検索クエリのコンテキストと一致するかどうかを判断できます。
https://www.brightlocal.com/learn/how-does-the-google-local-algorithm-work/
2.タイトルタグ
タイトルタグは、記事にターゲットキーワードを組み込むことでユーザーからクリックをしてもらうための方法になります。
3.メタ記述
メタディスクリプションを使用すると、タイトルタグを展開して、ページの内容にコンテキストを追加できます。
4.ボディタグ(H1、H2など)
コンテンツ内で、見出しを作成しお客様に読みやすく構成する必要があります。
特にH1は、ウェブページで最も目立つため検索エンジンはこれらのタグを検出し関連性があるか重要視します。
5.代替テキスト
可能な限りコンテンツに画像を含めることをおすすめします。これらのアセットは、ユーザーエンゲージメントを高め、上位表示に役立つ方法です。
6.内部リンク
内部リンクを作成すると、ユーザーはWebサイトの関連ページに移動することができます。WEBページの階層を作成し、リンクの公平性をWebサイト全体に広げるのに役立ちます。
7.アウトバウンドリンク
アウトバウンドリンクは別のウェブサイトへの外部リンクを言います。内部リンクと非常によく似ており、これらのリンクを使用すると、ユーザーは外部のWebサイトに移動して、関連トピックに関する追加情報を入手できます。
8.スキーマ
スキーマは、Googleなどの検索エンジンを整理してコンテンツを理解するために必要な情報を提供するのに役立ちます。これにより、最良の検索結果を確実に得ることができ、検索結果でのページの表示方法が向上します。
スキーマとは、データベースの構造であり、データベース管理システム でサポートされている形式言語で記述される。関係データベースでは、スキーマは関係 と関係内の属性 、属性や関係の関連の定義である。
9.関連レビュー
お客様は必ずと言っていいほどレビューを重要視して見ます。関連するサービス商品のページ内で表示することをおすすめします。
10. URLの構造
Webサイトの階層とサイトアーキテクチャを設定することは非常に重要です。
検索エンジンアルゴリズムがWebサイトを優先してクロールする方法を伝えることができるので、関連性を高めるための方法の1つになります。結果、サイトがGoogleローカルアルゴリズムに評価される可能性が高くなります。
知名度
オンラインでの知名度が高い(記事、ディレクトリ、レビューなど)お店は、Googleローカルアルゴリズムに対してより信頼性が高く評価されます。
1.レビュー戦略を策定する
お店がより多くのレビューを獲得するには戦略を立てる必要があります。まずはレビューを増やす方法を考え実行しましょう。
2.レビューに返信する
レビューを集める戦略が決まったら、レビューを監視および管理する方法を見つける必要があります。これはレビューを得るのと同じくらい重要です。
検索エンジンは顧客と関わり顧客のコメントに返信するかどうかを判断しています。お店がお客様を大事に思っているかの確認をとっています。
引用
引用は、ビジネスの名前、住所、電話番号(NAP)をオンラインで参照することです。外部リンクとは異なり、ウェブサイトにリンクする必要はありません。
距離
Googleはお客様の検索結果に最も関連性の高い表示をするために、ローカルアルゴリズムは常に更新しています。お客様とお店の距離も重要な要素の一つになります。
該当しない地域のお店を検索した場合
現在地とことなる地域のお店を検索した際、Googleは該当する地域にいないことを検出し近接性よりも関連性と知名度を重要視します。
上位表示させるためにやるべき8つの項目
この記事は見られた方は、アルゴリズムについて理解しお店の上位表示をしたい方だと思います。
前述しましたが、アルゴリズムの各項目を紹介するだけでは読んでいただいた方は「何をすればいいか」分からないと思います。
そのため、上位表示に向けて取り組むはじめの施策を紹介したいと思います。
やるべきことは8つです。
- 検索キーワードを決める
- 店舗情報を正確に登録
- 写真と動画を掲載
- 口コミを増やして返信を徹底
- 「更に表示」などのボタンタップ回数を計測する
- 外部サイトにあなたの店舗サイトのリンクが貼られているか確認
- ネット上であなたの店舗に関連する発信がされているか確認
- Googleマイビジネスの情報とホームページの情報の関連性を調べる
1.検索キーワードを決める
検索キーワードとは「エリア+業種」で構成されている単語のことです。
例えばお客様が、「大宮 美容室」と検索して美容室を探したとします。お客様は大宮で美容室を探している意図があります。そのため、お店はお客様がどんなキーワードで検索された際に上位に表示させたいかをあらかじめ絞ることが必要になります。
なぜ絞るのか?それは、キーワードによって検索回数(ボリューム)がことなるからです。
このキーワードが決まっていないと、登録するビジネス情報や飛び先のWebサイトの構成を考えることができないです。
お客様にはお店が「何でも屋」みたいな見られ方をされていまいます。
キーワード |
大宮 美容室 |
大宮 美容院 |
大宮 ヘアサロン |
大宮 美容室 東口 |
大宮 美容室 西口 |
上記の表は「大宮 美容室」のキーワードの関連キーワードです。「大宮 美容室」以外にも様々な語句と単語で検索されています。
MEOのアルゴリズム・仕組みとして、「関連性」を重要視しているので、「大宮 美容室 東口」に関連する美容室と、「大宮 美容室 南口」で関連するお店では関連性がことなります。
検索されているキーワードと店舗の情報の関連性を高めるために、お店に適した検索キーワードを決める必要があるということです。
店舗情報を正確に登録
店舗情報が正しく設定できていないと検索結果に表示されてきません。
お客様のネット検索において、店舗情報を正確に入れることは当然のことですが、MEOで表示させるグーグルマイビジネスに適した情報が載っていないお店が非常に多いです。
なぜなら、検索するユーザーにとって住所が間違っているとお店に行こうと思ってもたどり着くことができないからです。
したがって、間違えないように店舗情報を登録、修正をするようにしましょう。
写真と動画を掲載
実際に「大宮 美容室」で検索を行うと、上位に表示されているお店には様々な写真が掲載されています。写真や動画の量も重要ですが質も重要です。
雑で写りが悪い写真や動画をアップしてもユーザーにとってベストなコンテンツにはなりません。今では、Googleの画像検索からも導線を作ることができます。
この画像検索では「ツヤ髪」「パサつき」「質改善」などニッチなキーワードで検索されたお客様にアプローチできるためよりベストな写真、動画をアップすることが重要になります。
口コミを増やして返信を徹底
口コミを増やす施策を行いましょう。
MEOにおいて、口コミの数と質はとても重要視されています。来店していただいたお客様に口コミを書いてもらうための施策を考えてみましょう。
そして口コミを投稿してくれたら、放置してはいけません。
必ず返信することが大切です。実はこの返信ができていないお店が多いです。口コミの返信をするだけでも、近隣のお店と差別化ができると思います。ただし、一つ注意点があります。
自作自演の口コミを書いてはいけません。Googleガイドラインに違反する行為になりますので、必ず来店してもらったお客様にGoogleマイビジネスの口コミを書いてもらうようにしましょう。
「更に表示」などのボタンタップ回数を計測する
Googleは実際に検索したお客様がどのような行動をとったか記録をしています。
MEOで1店舗のサイトに訪れて、そのページを離脱して3店舗目のページに訪れて、電話予約をしたらその行動をGoogleは記憶しているということです。そして、MEOで電話、経路案内、保存、ウェブサイトなどの、お店を探す行動を終了した店舗をGoogleを高く評価します。
また、クリックされる確率が高ければ高いほど評価されたりします。
ネクストアクションボタンがクリックされるようにコンテンツを充実させていくようにしましょう。
外部サイトにあなたのWEBサイトのリンクが貼られているか確認
別のサイトがあなたのWebサイトを紹介している数が多ければ多いほど、Googleは高い評価をしてくれます。
なぜなら、お店を紹介している人が多いということは、認知度が高くサービスの質が良いと判断しているためです。
多くの人にお店を紹介してもらえるようなWebサイトを作ることをおすすめします。
ネット上であなたの店舗に関連する発信がされているか確認
あなたの店舗に関連する内容がSNSなどで多く発信されていたり、シェアやいいねをされていると、知名度が高いと判断されGoogleから評価されます。
SNS上で話題が生まれてシェアやいいね、リツイートをされることをサイテーションと言うので覚えておきましょう。
Googleマイビジネスの情報とホームページの情報の関連性を調べる
Googleマイビジネス上の情報とWebサイトに掲載されている情報の関連性を高める対策をしましょう。
シンプルにGoogleマイビジネスに登録しているお店の情報とWebサイトの情報が違うのっておかしいですよね。クリックした後に、違う店舗の情報がでてきたり知りたい情報がないと別のお店を探されてしまいます。
そのため、店舗名やビジネス情報と、Webサイトに掲載されている内容を必ず書くようにしましょう。
まとめ
これからMEOで上位表示していくためにはGoogleのローカルアルゴリズムの理解が必要不可欠です。
理由は記事にも書いた通り、年々、グーグルマイビジネスの対策をされる店舗が増えているため、上位表示が難しくなっています。
今回、アルゴリズムについて書いてきましたが、同じ対策をしているお店同士で比較した場合、よりアルゴリズムによって評価されるお店は「アルゴリズムを理解して取り組まれているお店」だと感じます。
そのため、ここまで紹介しましたMEO対策に必要なアルゴリズムに関する知識は重要であり、新規のお客様を獲得するために以前に学ぶ必要があると思っています。