商店街でお店を構えている店主は何らかのプロフェッショナルだと思っています。
しかし、そのプロがネットからの集客を始めても、9割方失敗をする。
これはすごくもったいの無い事だと思います。
なぜなら、その失敗はウェブに関するリテラシーが低かったが故の失敗がほとんどだからです。
数年後には、ソーシャルがもっと浸透していき、何かの「プロフェッショナル☓WEB=普通」となってしまうのでしょうが、
今はまだ「プロフェッショナル☓WEB=プライスレス!」
ネットと比べれば閉鎖的空間で、長年商売を続けている商店街のお店は、地域のお客さんとのコミュニケーションあってこその商売です。
セルフブランディングという言葉がある様に、「○○と言えばあの人」のような構図が、この先着実に広がっていくと思います。。
安くて美味しい事も地域で長年愛されるお店には大切な要素だと思いますが、『スタッフが明るい』とか『女将さんが綺麗』とか、人によってその店をひいきにする理由は違うはずです。
WEBに関わる人は、こういったお店のの“味”を引き出す事がもっと必要なんじゃないかと、最近強く考えるようになりました。
「地元の焼き鳥屋と言えば○○店!」と人に紹介するのは、それを発言する人の価値観や、“誰”に紹介するかによっても変わってきます。
男性から「このへんに美味しい焼き鳥屋ある?」って聞かれた場合と、女性に同じ事を聞かれた場合、答える人によっては、別のお店を紹介すると思います。
要は人によって、店の価値が違うんです。それはその情報を発信する人と受け手、時間などによって細かく変わります。
そういった事を文章とかクリエイティブで表現するのってものすごく難しい事だと思うんです。
お店の店主とコミュニケーションを十分に取っていても(つもりでも)、『店の味』が何なのかは自分がどう感じるかのみ。
「うちの店は店員が可愛い事が売りだから!」
なんて話してくれる人なかなかいませんからね。
そして、大概の店主は自分の店の本当の『味=価値』に気づいていないと思います。それはその人そのものだったり、お客さんが醸し出していたりするから。
そんな形として見えないものを文章やクリエイティブに落としこむ。
こんな事をもっともっと追求していったら、WEBで繁盛するお店もどんどん増えるんだろうなぁ。