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何でやらないの?ビジネスブログ。成功した店舗に学ぶ「SNS」時代のウェブマーケティング成功ノウハウ

最近、スタッフブログやビジネスブログを活用したマーケティングに興味があり、色々と調べているのですが、
最近イケダハヤトさんのブログでも度々取り上げられています。
B2B企業のブログマーケティング事例:パナソニック「制御機器コールセンターのブログ

再び、企業ブログ(ビジネスブログ)が注目をされていると感じています。

「今更ブログ?」といった印象を持つ方も多いと思いますが、今回は、「何故今ビジネスブログなのか」についてのお話です。

目次

1.流行と媒体

2004年頃:ブログ流行

2006年頃:mixi流行

2009年頃:twitter流行

2010年頃:Facebook流行

と、こんな感じの時系列で、要約としては、一方的な情報提供(ブログ)から、相互のコミュニケーションが一般化されてきた流れがあります。

2013年3月時点ユーザー数(2012年4月比)

2013年3月 2012年4月 増減
mixi 447万人 691万人 -244万人
twitter 1315万人 1487万人 -172万人
Facebook 1752万人 1483万人 +269万人
Google+ 431万人 20万人 +411万人

(参照元:mixi, Twitter, Facebook, Google+, Linkedin 2013年3月最新ニールセン調査
しかし、2013年に入り、これまで急速にユーザー数を伸ばしてmixiやtwitterも1年前よりユーザー数の減少が目立っています。
mixiに至っては、1年間で35%ものユーザーを失っています。SNSをマーケティングに使うのは、当然の事ですが、力関係が変わりやすい他メディアをメインのマーケティングツールとして利用するのには、リスクが高いと感じており、ブログを軸に移り変わる変化に柔軟に対応出来る環境を整えておく事が、今後のウェブ戦略で重要なファクターになるのでは無いかと思っています。

情報の流れ

情報を多くの人に認知してもらう為には、ファンを獲得し、そのファンが更なるファンを呼び込むスキームを構築する事がセオリーです。
(費用を掛けずに利益を上げる方法論ではありません。)

拡散される情報には必ず発信者が存在します。
そして発信者は、twitterやfacebookユーザーであり、「この店おいしかったよ!」と投稿された内容を見たフォロアーが、その情報を拡散していき情報の伝播が起こります。

拡散するユーザーは、発信者と近い属性(趣味や地域、ライフスタイル等)である事が多く、伝播した情報を見たユーザーにも身近な情報である事からファン(来店・リピーター)になる可能性が高いと言えます。
元情報から拡散していくイメージ
しかし、これらのプロセスは能動的に行っていない場合、戦略としては成立しないので、戦略としてファンを増加させる為には、企業が情報の発信源となり、意図的に伝播させる必要が出てきます。

Facebookが日本で流行し始めた頃から、企業もFacebookページ(旧ファンページ)を開設し、伝播させる為に、「いいね!」を押す事でキャンペーンに応募出来るなどのインセンティブを付ける施策が流行りました。

しかし、この方法では、短期的に認知は上昇しても本来の意味での「ファン」が増加する事はありません。
なぜなら、その情報は、「インセンティブ目的で行った、単なる行動にすぎないから」です。

やってる事はステマと変わらない

多くのFacebook系プロモーションで行われている施策は、いわゆるステルスマーケティングです。
Facebook側からすると、「いいね!」は、『その情報を他の人にも見てもらいたいという個人の欲求に対するものなのでは?』と私は思っています。

ソーシャル・ネットワーキング・サービス、インターネットフォーラム、ニュースサイト、ブログの、ある特定のコンテンツが好き、楽しい、支持できるといった意志を示すためのコミュニケーションソフトウェア(英語版)の機能(ソーシャルボタン)である。 (Wikipedia参照)

2012頃からメディアでも報道されるようになった、芸能人ブログでのステルスマーケティングと何ら変わりありません。

A、プロモーション自体が面白くて「いいね!」

B、何かに当選したくて「いいね!」

どちらが、その企業のファン像に近いのかは言うまでもありません。

検索エンジン対策

ネットビジネスを成功させる上で、常に大きなイニシアチブもってきた検索エンジン攻略をSNSが流行りだしたからと言って投げ出すことは出来ません。
mixiが流行していた時代にも、mixi上での企業戦略というものは存在しましたし、今Facebookが流行っていますが、数年後には全く異なるものが出てくる可能性は大いにあります。

検索サイトから訪れるユーザーは明確な目的を掲げて訪れる為、成約に繋がりやすいといった特徴があり、それは以前から変わっていません。
検索周りで最近大きく変わった事と言えば、パンダやペンキンアップデートに代表される、検索アルゴリズムの大幅な変更でしょう。
検索結果順位の決定要素である検索アルゴリズムが大幅に変わった事で、これまで上位に表示されていたサイトが軒並み表示されなくなったキーワードもあります。

これらの変更は、コンテンツ評価要素と外部リンク評価が変わった事によるもので、SEO的に設置された自作自演の外部リンクの効果が無効化されたり、質の低いページが大量に存在するサイト評価の減少が行われました。
しかし、裏を返せば、これまで陽の目を浴びる事の無かった、優良コンテンツを持つサイトが評価される様になったと言えます。

ブログとソーシャルメディアの特徴

2つメディアの特徴を簡単に書き出してみると

ブログ

  • 情報拡散:即効性に欠ける
  • 効果:持続的な効果がある
  • 記事をストックすれば相乗効果が出る
  • 各記事が検索エンジンにヒットしやすい
  • 情報(拡散)元になりやすい

ソーシャルメディア

  • 情報配信:フォロアーがいれば、瞬間的
  • 効果:単発で終わる事が多い
  • 投稿は流れて消える(その時限り)
  • アカウントページは検索に引っかかるが、投稿は弱い
  • 情報(拡散)元になりにくい(twitterやFacebookの特性上)

2つのマーケティングツールは、結論から言うと両方を使うべきです。
どちらか一方に依存する事で、リスクが高まりますし、効果が半減します。2つを同時に使うことによって、
検索ユーザーを取り込みながら、情報の拡散が行え、ファンを増やせる
といった、隙のない施策を実施する事が出来ます。

ビジネスブログでやってはいけない事

いわゆるネット上にあるビジネスブログ(スタッフブログ)の類は、その目的すら失われた状態である事が多いです。
ブログが流行った2004年頃に、ブログマーケティングと言う言葉も生まれ、よく分からないまま、アカウントを作り更新を行なって来た人達は、SNSが流行りだすと、「ブログ効果無いな!これからはSNSだな!」と鞍替えするのです。
当時ブログで効果を上げられなかったのは、企業としての運営方法が間違っていたからで、ブログ自体が衰退した訳ではないのです。

個人の日記的内容を書かない

酷いブログになると、自分が体験したネガティブな情報(例えば、ここは不味かったやこの店の接客は最悪など)を日記的に書いたりしていますが、自分の見込み客にその情報を見せて何の徳があるのでしょうか。
人はネガティブな人にはついていきません。

新商品情報のみをアップ

月に数回、「新商品発売しました~!良かったら遊びに来てくださいね~」
としか書かれないブログ。痛いです。
上司に書けと言われ、忙しい合間をぬって仕方なくスタッフが書いてるのでしょう。

やたら馴れ馴れしい

ファンと友達は全く異なるものです。好かれようと意図的に行っているブログも見かけますが、これからお客さんになってくれる方は、その文章を見た瞬間にもう顧客にはなりません。
書き手の人物像を出す事は重要ですが、あくまで戦略として実施すべきです。

過度な文字装飾

馴れ馴れしさが出たブログは大抵「今日は楽しかった~!」と文字を装飾しています。
重要な事を強調するのは、当然ですが、楽しさをアピールする為なのか、文字に色を付けるのは、友達同士のメールだけにしましょうね。

誰が書いているのか不明

スタッフの数名でビジネスブログを更新している企業などは、注意してください。
『誰が書いているのか』は、情報を拡散する上で大切な事です。
良い情報を友達に教える時、出元の分からないものより、「○○さんが言ってたんだけど・・・」と伝わる方が、○○さんのセルフブランディングにも繋がり、結果としてブログとSNSが盛り上がりやすくなる傾向にあります。

書けば人が来ると思っている

世の中には無数のブログがあります。書くだけでは人は来ません。
どんなに良いコンテンツをポストし続けても、誰かの目にとまるキッカケは必要です。
ブログ開設時にアクセスアップを加速させる設定と記事の更新方法13個
にも書きましたが、ブログを設計する際、少し工夫するだけで、良質なコンテンツを保有したブログであれば、急速に成長をさせる事が出来ます。

ビジネスブログとソーシャルメディアを使った成功フロー

ブログを起点に拡散
時代背景から、ソーシャルメディアの力関係、ブログ連携でのメリットのお話をしてきました。
実際にブログとソーシャルメディアでどのように情報を配信していけば、効果的にファンを獲得出来るかを「ラーメン店A」を例にあげて説明します。

ブログ企画

  • ラーメン店Aは、渋谷駅徒歩15分にある。
  • あっさりした醤油ラーメンが売り。
  • 客層は25-35歳の女性、35-45歳の男性が多い。
  • 海外からの旅行者も取り込みたい

上記のあげた、お店の状況を元に、ブログの戦略を考えます。
この時にまず、属性を、キーワードで出してみる事です。

  • 渋谷駅
  • サラリーマン・OL
  • 食事・ランチ
  • さっぱり
  • 醤油
  • 和風

時間をかければ、100個程度は簡単に出てくると思います。
次にそのキーワードをグループ分けし文章で表していきます。

  • 渋谷駅に通勤しているOLやサラリーマン
  • 味の好みは「さっぱり」「醤油」「和風」

出てきたものは、そのままブログのメインコンテンツに利用します。大体ターゲットが拾えるグループになると思います。
(便利サイト:アイデア生産工場

コンテンツ

ターゲットが概ね決まったら、コンテンツ(売り)を考えましょう。
例えば、
渋谷で美味いラーメン店の食べ歩きブログ
ってのはどうでしょう。

このブログを見てくれる人は、立地的には当てはまっていますので、来店の可能性が高いと考える事が出来ます。
または、
A.「胃腸の弱い人の為のグルメ日記」や、
B.「Delicious ramen shop in Japan」(日本の美味しいラーメン店)
などはどうでしょうか。
Aは、あっさり醤油ラーメン店より、ブログの企画が面白そうに感じてもらいやすいコンセプトで、Bは取り込みたい外国人旅行者に向けたブログです。
英語が得意であれば、こういうのもありですし、まだ競合が少ないので、効果は高いと推測出来ます。
(ちなみに、私は英語が苦手なので、ツールで翻訳しただけなので、意味が合っているかは分かりません・・・)

注意したいのは、『ブログのコンセプトがターゲットを捉えている』点と、『情報の質で他のブログに勝てる』事です。

交流

ブログの運営が起動に乗り始めると、記事をソーシャルに流してくれる人が出てきます。
拡散してくれた人は、コアな見込み客ですので、ソーシャル上での交流を意識的に行なっていきましょう。

いつ自分の記事がシェアされたのか分かりにくいので、「エゴサーチ」を利用する事で、自分のブログ記事が、どの程度反響があったのかを確認する事が出来ます。
参考1:ブロガーなら知らないと損するTwitterでのエゴサーチ設定の合わせ技
参考2:ウホッ!Yahooのリアルタイム検索を使えばFacebookでのブログの反応をエゴサーチできるぞ!

まとめ

企業ブログは、再び注目を集め出しました。SNSユーザーが増加し続けているからこそ、ブログの必要性も高まっているとも言えそうです。
「これからはFacebookだ!」と流行りに乗っかるフットワークの軽さも重要ですが、一本の軸を持っているかそうでないかの違いは、乗っかったサービスの力関係が変わった時に現れます

ブログに良質なコンテンツを蓄積し、それを共有という形で広げてもらう。
共有する方法は、時代の流れでどんどん変わるでしょうが、大元のコンテンツがどこにあるのか。それが重要だと思います。

ブログを起点に拡散

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