ネットが無い時代なら、顔なじみのお店で、家電製品を買うことも普通だったんでしょうが、今は国民の7割以上がスマホを持っていて手軽に価格比較が行える環境にあります。
かくいう私も買い物のほとんどはネットで行いますが、価格比較をする事はほとんどしません。
ネットで買う理由は、時短です。
欲しい物があって大型ホームセンターに行っても、置いてある場所が端と端だったら、往復だけでかなりの時間を使うので、もったいないです。
移動中や晩酌の時にネットで物色しておけば、翌日には到着しているので、本当に便利です。
しかし、まだまだネットで買い物をする事に抵抗のある方たちや、ウィンドウショッピング自体が好きって人もいますが、今後更にネットで物を買う人達は増えていきます。
そうなった時、楽天でもアマゾンでも同じ商品を安い順に並び替えする事ができるので、モール形式のショッピングサイト出展者はかなり厳しくなってきます。
オリジナルの商品を販売しているのに、類似商品が安いからと言って、価格を合わせに行く。
これだと商売うまく行きません。資金力の大きい会社の方が仕入れ値を下げられますからね。
オリジナル商品は、絶対に商品価格を高く設定しましょう。
もちろん、レビュー獲得の為の期間限定で、最初は安く設定しておく方法もありますが、今回それは置いておきます。
オリジナル商品でなぜ、販売価格を高く設定できないのかというと、単に商売が下手だからです。
昔から、商売の基本は安く買い高く販売する。その差額が利益なわけですから、安く買って安く販売していたら、商売にはなりません。
楽天のようなショッピングモールでは、売上やレビューなどの量によって、並び順が変わりますので、
「安く売ってもレビューが付けば・・・」
「入り口商品買ってくれれば、リピーターに・・・」
何て、楽天側から営業されますが、本当にそうでしょうか。
安い商品を探している消費者は、気に入っているショップより1円でも安く買える所を探してますし、そういった方達はレビューを気にする顧客層です。
こういった消費者を相手にするより、高くても良いものが欲しい人達の方が、圧倒的に生涯客単価が高いのです。
一方、価格設定は間違っていないものの、売れていないお店の共通点は、
見るからに「高いな」と感じてしまうページです。
型番商品ですら、しっかりと商品ページを作り込み、他店との差別化を測っていくものなのに、高利益率のオリジナル商品の説明が、写真3つに文章数行。
こんな商品だれも買いたくなりません。
高い値段設定でも欲しいと感じてもらう為には、
・なぜその商品を開発したのか
・使うとどうなるのか(メリット)
・作り手の本気さ
・作っている人達の様子
最低限このくらいの情報量が必用です。
本物のヴィト◯を露天で販売しても、偽物と思われて本来の価格では売れないでしょうが、重厚感のある店舗に1点づつ陳列され、白手袋をはめた綺麗なスタッフが接客をしてくれるだけで、その価値が上がるわけです。
良いものが高く売れるのではありません。安いものを求めている人ばかりではありません。
高い値段を払っても欲しいと思わせるシナリオによってその価値が発生するんです。
貴方のお店のオリジナル商品、付加価値つけられていますか?